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風疹ウイルス

花のイラスト

風疹は、風疹ウイルスに感染すると約2~3週間後に発熱や発疹、後頚部リンパ節の腫れなどの症状が現れます。発疹も熱も約3日間で治るので「三日ばしか」とも呼ばれます。

感染経路

風疹患者からの飛沫感染でおこり、発疹が出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。
潜伏期間は約2~3週間とされています。妊婦さんが風疹に感染してウイルス血症になると、経胎盤的に赤ちゃんへも感染する可能性があります。

妊婦さんへの影響

成人で発症した場合、約3日の経過で高熱や発疹がみられます。小児よりも重症化しやすく、急性脳炎、末梢神経障害、紫斑、溶血性貧血、関節炎などを伴うことがありますが、妊婦さんが特に重症化するということはないといわれています。

妊娠や赤ちゃんに与える影響

1流死産

流死産の頻度は高くなるといわれています。

2先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome; CRS)

赤ちゃんが胎内で風疹に感染すると先天性風疹症候群(以後、CRS)を引き起こすことがあり、その発生率は妊婦さんが風疹に感染した妊娠週数に大きく関係します。妊娠12週未満の感染ではCRSの発症頻度は69~90%とされ、13~16週では17%、17週以降では報告されていません。
胎児期に感染した赤ちゃんは、成人と異なり慢性的持続感染状態となるため細胞への障害が持続します。CRSは、難聴・白内障・先天性心疾患が特徴とされていますが、風疹ウイルスはほとんどの臓器を侵すため症状は多岐にわたります。

妊娠前検査の意義

CRSに有効な治療はありませんが、母体のワクチン接種により予防が可能です。
風疹ウイルスの抗体の有無を確認し、抗体を持たない場合は妊娠中の初感染を避けるためワクチン接種をお勧めします。

  • 妊娠中のワクチン接種はできません。
  • 接種後2ヶ月間の避妊が必要です。

福岡市では、風疹抗体検査(無料)と風疹ワクチン接種費用の一部助成を実施しており、当院でも上記の助成を利用できます。詳しくは福岡市のホームページをご参照ください。(福岡市 風しん抗体検査と予防接種費用助成のお知らせ)

  • 風疹抗体検査の対象者
    福岡市に住民票があり、下記に該当する方
    • 1. 妊娠希望者(妊婦は除く)
    • 2. 妊娠希望者及び妊婦の
      ア 配偶者(パートナーを含む)
      イ 同居者(生活空間を同一にする頻度が高い家族など)
    • ※2については、妊娠希望者及び妊婦が、風しん抗体検査で風しんの感染予防に十分な免疫を保有していることが判明している場合は対象となりません。
  • 風疹ワクチン接種の対象者
    抗体検査対象者に該当し、かつ風疹抗体価が低い方
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