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水痘・帯状疱疹ウイルス

花のイラスト

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染した際の症状は水痘(水ぼうそう)です。70%に発熱が見られ、続いて発疹が頭部から始まり体幹へと広がります。発疹は3~4日程度で紅斑、丘疹、水疱、膿疱、痂皮へと変化し、さまざまな皮疹が見られるのが特徴です。発熱は3日程度で解熱します。その後、ウイルスが神経節に潜伏し、免疫能が低下した際に再活性することがあり、その際の症状が帯状疱疹と言われます。

感染経路

水痘患者からの空気感染、飛沫感染、接触感染や水疱内容物の接触でも感染する非常に感染力の強いウイルスです。潜伏期間は平均15日程度とされています。

妊婦さんへの影響

妊婦さんが初めて水痘を発症すると重症の肺炎を合併しやすいとされています。

妊娠や赤ちゃんに与える影響

1先天性水痘症候群

妊娠初期に水痘にかかると胎内感染により赤ちゃんが皮膚瘢痕、四肢の低形成、指の無形成、目や中枢神経系などの異常を呈する先天性水痘症候群を発症することがあります(1~2%程度)。先天性水痘症候群の予後は不良であり、肺炎や呼吸器症状で亡くなることが多いとされています。

2周産期水痘

分娩周辺期(分娩前21日~分娩後2日の間)に水痘にかかると、25~50%の赤ちゃんが胎内感染により水痘を発症するとされ、周産期水痘とよばれています。妊婦さんが水痘にかかって抗体が産生されれば赤ちゃんにも抗体が移行するため、妊婦さんの発症日と分娩日の関係によって赤ちゃんの重症度が異なります。

  • 1.分娩前21日~分娩前6日の間に発症した場合
    赤ちゃんは生後0~4日ころに水痘を発症する可能性がありますが、お母さんからの抗体が移行しているため軽症から中等症にとどまります。
  • 2.分娩前5日~分娩後2日の間に発症した場合
    お母さんからの抗体移行が十分ではないため、30~40%の赤ちゃんは生後5~10日ころに重症の水痘を発症するとされています。

妊娠前検査の意義

水痘・帯状疱疹ウイルスの抗体の有無を確認し、抗体を持たない場合は妊娠中の初感染を避けるためワクチン接種をお勧めします。

  • 妊娠中のワクチン接種はできません。
  • 接種後2ヶ月間の避妊が必要です。
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